【パパ目線】夜間授乳にパパでもできるサポート術【ミルク初心者向け】

双子の赤ちゃんが生まれて、初めての夜間授乳にもどかしく感じるそこのあなた！
この記事では、夜間授乳でパパができることを具体的に紹介します。
あなたは「できない」のではなくて、「知らない」だけです。
まずは「知る」ことからはじめていき、奥さんのサポートをして、ゆくゆくは自分でできるようにしていきましょう！

夜間授乳ってなぜ必要？パパが知るべき赤ちゃんの秘密

そもそも夜間授乳がなぜ必要なのか？という疑問について説明しますね。
赤ちゃんは体が小さい分、胃袋も小さいのですぐにお腹がすきます。
お腹がすくと、昼も夜も関係なく泣いて親に伝えようとするのです。
また、夜は母親がそばにいないことが多く、「安心感」も夜間授乳で得ているといわれています。
そのため、お腹を満たすだけでなく、赤ちゃんの不安を取り除き、心を満たすことも大切なのです。

完母・完ミ・混合授乳でそれぞれパパができること

夜間授乳であなたができることはなんでしょうか？
それではあえて、できることではなくできないことをよく考えてみてください。
パパができないことは、ひとつだけ。
そうです、母乳を出すことです。こればっかりはできません。ということは、他は全部できるのです。
手伝うという甘ったれのしみったれた考え方を速攻でオムツ用ゴミ箱に捨て、俺がミルクを与えるんや！という気持ちを持ちましょう。

授乳方法は、以下の３パターンあります。

• 母乳（完全母乳）の場合
• 完ミ（完全ミルク）の場合
• 混合授乳の場合

我が家では、完ミで始まり混合授乳へ移行しましたので、準備から後片付けまで全てできるようになりましたよ。

母乳(完全母乳)の場合にできること

完全母乳とは、その名の通り授乳を母乳のみで行うことです。
先ほどもお伝えしたとおり、授乳そのものはママだけしかできませんので、パパはサポートに注力します。
授乳中はママがその場から動けませんので、パパが率先して周りの環境を整えましょう。
双子の場合、タイパを重視してダブル授乳することもあります。

明かりをつける

赤ちゃんの様子を確認するために、明かりを点けましょう。
いきなり部屋の照明を点けないようにしましょう。子どもが完全に目を覚ましてしまいます。
暖色系の授乳ライトを活用すると、手元だけ照らすことができるためとても便利ですよ。

授乳クッションの準備

授乳クッションを準備して、座っているママの腰にスポッとはめ込みましょう。腰にタオルやクッションを当ててあげるとママの姿勢が楽になります。

タオル・着替えの準備

授乳中は赤ちゃんのミルクの吐き戻しがあったり、こぼしてしまったりすることがあります。汚れたところを拭くためのタオルや着替えをあらかじめ準備しておきましょう。タオルはちゃんとママに手渡すようにしてください。

授乳クッションに子どもを乗せる

授乳クッションを装着すると動きづらくなるので、赤ちゃんをママのもとにお連れします。
ダブル授乳の際は、赤ちゃんの口元が乳首の位置と合うように乗せてあげると授乳がスムーズです。首をしっかり支えて焦らずゆっくりと動かしましょう。

授乳が終わった子を受け取りゲップさせる

うちの子だけかもしれませんが、ミルクを飲むペースが違いました。長男がゆっくりで、次男は飲むのが早かったです。嫁ちゃん曰く吸引力が全く違うようです。早く授乳が終わった子を受取り、ゲップをさせます。
赤ちゃんはミルクを飲む時に一緒に空気も飲んでしまいます。ゲップでその空気を吐き出させるのです。ゲップの仕方はYoutubeで検索すればいくらでも出てきますので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

ゲップをしっかりさせないと後からミルクごと吐き戻しをすることがあり、状況によっては窒息の恐れもあります。

赤ちゃんのオムツ替え

赤ちゃんのオムツが濡れたままだと寝てくれませんので、授乳で起きたタイミングで替えてしまいましょう。オムツとおしりふき、ゴミ袋を用意します。オムツは濡れれば色が変わるように開発されていますので、すぐに分かりますよ。はじめは身体を痛めてしまわないかと恐る恐るでしたが、慣れてくるとちゃっちゃと替えれるようになりました。

寝かしつけ

後は寝かしつけるだけです。寝ぼけたまま授乳させることができていれば、赤ちゃんは満足してすぐに寝てくれます。後は気合と根性で寝かしつけましょう。
僕の場合、赤ちゃんが一切寝てくれず、２時間後の次の授乳ターンまであやし続けたことがあります。地獄かと思いました。

タオル等の回収

赤ちゃんが寝たらそのまま一緒に寝たくなりますが、グッとこらえて授乳で使用したタオルや着替えを回収し、洗濯かごに入れておきます。
回収を怠ると、洗濯し忘れて後々ストックがなくなり着替えがない！なんてことになりかねませんので、気をつけましょうね。

完ミ(完全ミルク)の場合にできること

完ミ（完全ミルク）とは、母乳ではなく人工乳（粉ミルクなど）を与えることです。
ママの負担が少ない、パパでもミルクを与えることができるといったメリットがあります。
我が家では出産後母乳がうまく出ず、また赤ちゃんもうまく吸うことができなかったため、哺乳瓶を使ってミルクを与えることを病院から勧められました。

デメリットは、粉ミルクを買う必要があるためコストがかかることです。

液体ミルクもあり外出時には便利です。が、なぜかうちの子どもは嫌がって飲んでくれませんでした。お子さんの好みが分かれるので、余裕が出てくれば色々と試してみると良いでしょう。

哺乳瓶でのミルク作り

はじめての粉ミルクづくりドキドキしますよね？
大丈夫です、簡単です。なんなら作り方は缶に書いています。
お湯を沸かす。哺乳瓶にお湯を入れる、粉を入れる。冷ます。以上。
お湯をその都度沸かすのは手間がかかるので、ウォーターサーバーや電気ポットを活用してもよいでしょう。
我が家は電気ポット（タイガーの「とく子さん」）を利用して、80℃のお湯を常に用意していました。
あらかじめ粉ミルクを溶かしておく作り置きもできるらしいですが、見えない菌の繁殖が不安で僕たちは採用しませんでした。
妻の母乳がうまく出るようになってからは、搾乳した母乳を瓶に貯めて冷蔵庫に保管することができます。授乳のときに、湯煎で温めて与えていましたよ。

ミルクを与える

赤ちゃんにミルクを与えましょう。これもまたドキドキしますね。
哺乳瓶とタオルを近くに置いて、赤ちゃんを抱っこしてから、哺乳瓶の乳首を口元に近づけると食いついてきます。
与えるときのコツは、哺乳瓶を少し斜め上に傾けることと、乳首の空気穴を上に向けておくことです。
赤ちゃんの首が据わるくらい成長すれば、「NEWママ代行ミルク屋さん」というクッションを使って抱っこすることなく寝かせたままミルクを与えることができます。つまり、大人一人で双子同時にミルクを与えることができるようになるのです。

哺乳瓶の後片付け

授乳後、使用した哺乳瓶や乳首の洗浄と消毒を行います。
瓶の底のミルクの溶け残りが取れにくいので、専用のスポンジを使って洗います。100均でも売っていることにあとから気づいたので、こまめに買い替えたほうが衛生的かなと僕は思いました。
消毒については、我が家では当初電子レンジを利用したスチーム除菌を使っていました。しかし、温め終わるまで待つ必要があるのが面倒（１分でも早く寝たい）ため、ピジョンの「ポチット」というスチーム除菌機をAmazonでポチ。
除菌機に水と哺乳瓶をセットしてボタンを押すだけで、寝ている間に除菌と乾燥までしてくれるため重宝しましたよ。

【混合授乳の場合】

混合授乳とは母乳とミルクを組み合わせて与えることを指します。母乳だけでは足りないことが多いのでミルクをおかわりで与えます。

我が家では生後約３ヶ月頃に妻の母乳が出るようになったため、最終的にこの方法に落ち着きました。
月齢で与えるミルク量の半分くらいを目安として作っていました。
うちの子は、足りないときは空の哺乳瓶をひたすら吸い、お腹いっぱいになるとぺっと口から乳首を離して飲まないタイプだったので満腹の判断がしやすかったです。
子どもの食欲によっては与えれば与えるほど飲む子もいるみたいなので気をつけてください。体重が増えすぎ！と病院の先生に怒られてしまいますよ。

「これだけでも助かる！」妻に聞いたリアルなサポートリスト

ママが「これは助かる！」というサポートについてご紹介します。僕の妻の嫁ちゃんに聞いてみたので、ある程度の信憑性はあります。
こちらがそのサポート例です。

• 起きる
• 即レス
• 事前準備
• 抱っこ
• あったかい飲み物を入れる
• エアコンを入れておく
• 掃除する
• 在庫確認

それでは順番に解説します。

起きる

とりあえず起きましょう。これが１番大事です。
寝不足になると、翌日の仕事がしんどくなるのはめちゃくちゃわかります。
それでも起きよう。ママのそばで話をするだけでも充分です。
もし起きないと、
寝てる＝子供の泣き声に気づいていない＝親の自覚ない＝やる気ない＝人任せ＝一人でするからもう頼らない。
という、ガリレオ先生もびっくりの数式が成り立ってしまいます。そんなつもりないのに。
自分では気づきませんが、気持ちよさそうに寝ている表情がイラつかせてしまう可能性もあります。
生涯、あの時は…と言われ続けるので注意してください。

即レス

赤ちゃんが泣いたらママより先に反応しましょう。
出産後のママの体は交通事故にあった時と同じ位負担を受けていると言われています。
赤ちゃんが泣いた時に、先に気づき起きて対応するだけでも、ママがゆっくり起きることができるので身体は楽になると思います。
双子の場合、早く対応しないともう片方が起きて悲惨なことになりますよ。

抱っこする

ママが一人抱っこしてると、双子なので必然的にもう一人は余るんですよね。
子どもも「おい、抱っこしろ」みたいなプレッシャーを掛けてきます。そう感じるのは僕だけですかね？
目が合ったらとりあえず抱っこしましょう。

あったかい飲み物を入れる

冬場は特に寒いので、入れてあげると◎。
ただし、授乳方法が母乳の場合はカフェイン入りの飲み物は避けましょう。子どもが母乳を通じて間接的にカフェインを摂取してしまうので、余計に寝なくなってしまいます。
我が家ではよく白湯やノンカフェインのルイボスティーを入れていました。ポットのお湯をコップに入れるだけなので楽ちんです。

エアコンを入れておく

乳児が寝ているところは基本的にエアコン入れていると思いますが、別の部屋は不快な温度かもしれません。夏は子どもを抱えるので暑いですし、冬は授乳のときに服を開けたりするので寒いようです。

光熱費も気になりますが、子どもと妻の体調のほうが大事です。風邪を引いてしまうと、ケチった光熱費以上に医療費がかかってしまうと考え、常にエアコンを入れていました。

ゴミを捨てる

おむつ用のゴミ箱を使っている方も多いかと思います。双子だとゴミが溢れるスピードも２倍なので、夏場はおむつが匂いを放ちますので、早め早めに片付けましょう。ゴミ袋をゴミ箱にセットするまでがゴミ捨てですよ。
粉ミルクの空き缶を放っておくと、いつの間にか塔になります。

掃除する

日中育児をしていると、なかなか掃除まで行き届かないもの。
このタイミングで掃除するのもアリかと思います。
掃除機を掛けると近所迷惑なので、クイックルワイパーで見える範囲をさっと掃除するのがおすすめです。
哺乳瓶を洗うついでに、キッチンの水回りをきれいにするだけでも喜ばれますよ。

在庫確認

子どもが生まれると一気に増えるのが、粉ミルクやおむつ、おしりふきなどの消耗品。
あなたは日中ママが買いに行けるとお思いですか？
在庫を切らしてしまうと一大事です。ストックを確認し、在庫が尽きそうであればすぐに買い足しましょう。

今はAmazon等のネット通販ですぐ届くのでとても便利ですよね。
僕は物忘れが激しく後で買おうとすると忘れてしまうので、気付いたタイミングでその場でポチっていました。スマホいじってゲームしてると疑われないように「○○買っとくで」と妻に一言伝えるようにしていました。

配達時のチャイムの音で昼寝中の子どもが起きてしまう場合があるため、置き配設定も忘れずにしておきましょう。ドアホンにチャイムを鳴らさないでと伝えるステッカーを貼るのも有効です。

我が家で実践してよかった独自の工夫

夜間授乳は眠気との戦いです。
毎日続くと、僕も妻も記憶があやふやになってしまい、ミルクいつあげた？うんちいつした？がわからなくなり、なんで覚えてないねんとお互いストレスになってしまいました。

はじめは授乳記録のアプリを使っていましたが、

• 利用者（妻）しか見られない
• 記録することを忘れる
• 双子に対応していない

などの理由で、うまく活用できませんでした。

そこで、1日の排泄と飲んだタイミングを把握するためホワイトボードに記録し【見える化】することにしました。

作成したホワイトボードは既に捨ててしまったので、イメージを作成しました。

材料は

• ホワイトボード
• マグネットシート
• ホワイトボード用線引きテープ

を100均で購入しました。

ペンは使いません。排泄とミルクのタイミングをいちいち書くのがめんどくさいのです。ペンを取り、蓋を外し、書いて、ペンの蓋を閉め…あれ？ペンの蓋どこいった？！となってしまうのは、寝ぼけているため自明の理なのです。

ウンチと水滴(オシッコ)とミルクのマークをマグネットシートに書き、チョキチョキ切って、マークをたくさん作って貼り付けるようにしました。このようなイメージです。

このホワイトボードを冷蔵庫に貼ることで、準備や片付け中に記録をつけることができるようになりました。
授乳する際の動線上にあり、マグネットを貼るだけのワンアクションできるので、記録を忘れることがなくなりました。

ホワイトボードを活用したことで、だんだんとミルクなどのリズムに法則が見えてくるようになりました。
全部飲んだから２時間は持つな〜とか、ウンチが出てないからそろそろ浣腸しとこうか等夫婦で共有しやすくなりましたよ。

パパに伝えたい夜間授乳の心構え

あなたの今感じている「少しでも役に立ちたい」という気持ちが一番大事です。そして、その気持ちを奥さんに言葉や行動で伝えることです。うまくできなくても大丈夫。とにかく行動することでママに気持ちがだんだんと伝わっていくと思います。
完璧じゃなくても、「一緒に乗り越える」ことが育児参加の第一歩。とりあえず行動しましょう！

綺麗事をいっぱい並べてますが、赤ちゃんが同時に泣いたらそんなこと言ってられないくらい慌てるし忙しいので、今振り返ると子どもたちが僕をそのように導いてくれたんだなと感じます。

まとめ

パパにでもできるサポートがたくさんあることがわかり、これならできるかも？と心理的なハードルが下がったのではないでしょうか。
各家庭によってやり方は異なるかもしれませんが、最初は手探りで「一緒に頑張る」だけで十分です。
夜間授乳はつらいことが多いけど、家族の絆が深まるチャンスです。おかげで妻とは戦友みたいになってます。

ママと一緒に夜間授乳を乗り越えていきましょう！

今回のNG画像